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H23.05.01 小野次郎議員(みんな): 放射線防護20ミリシーベルト問題など

3.11福島第一原発事故以降 国会会議録 
177-参-予算委員会-13号 平成23年05月01日
質問者 : みんな党・小野次郎議員

≪論点≫
– 20ミリシーベルトの人道的、倫理面の問題
– 同心円上・警戒区域指定の合理的根拠
– 原子力エネルギー

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〇小野次郎君 みんなの党の小野次郎です。
まず、今回の東日本大震災で亡くなられた方々に御冥福をお祈りし、また、全ての被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。そしてまた、今日も現地で、そして様々な復旧復興、さらには原発災害対応に当たっておられる自衛隊、警察、その他行政の方々、企業の方々、そしてボランティアの方々、皆様に心から敬意と感謝を申し上げさせていただいて、質問に入らせていただきます。
総理、四月二十九日に小佐古敏荘前内閣参与は辞任されましたけれども、今回の原発災害に対して、特にその政府の対応について厳しく批判しています。総理自身が選任して、総理にアドバイスをもらうために内閣参与に迎えた方が自らの進退を懸けて指摘していることをもっと謙虚に聞くべきではないですか。私は、この小佐古さんの経歴も見ましたけれども、この放射線防護に関しては現在の碩学と言ってもいい人だと思いますよ。
一つ一つ聞いていきます。
まず、放射線防護に関して、政府が法令、指針、マニュアルを遵守していないと言っています。全て遵守していますか、総理、お答えください。

〇内閣総理大臣(菅直人君) 小佐古さんは、今、小野議員からもありましたように、この放射線汚染等について大変高い知識を持たれている方と、ある方を通してこういう方がふさわしいんではないかということでお願いをいたしました。
基本的には、参与という形は確かに私にいろいろアドバイスをいただくということでありますが、この問題は主に原子力安全委員会の中で専門家の皆さんがいろいろ議論をされておりますので、小佐古参与にも、その議論に参加をいただく形でその知識を活用させていただいてきたわけであります。その中で、いろいろと専門家の中での議論の中で、必ずしも意見が、まあいろんな意見が出るのは当然でありますけれども、そういうことから、小佐古さんとして、自分としてはこれ以上は参与という立場では対応できないということで、残念ながら辞任をされました。
どの部分がどうであるという御指摘、私も必ずしも、読ませてはいただきましたが、全てが、どの部分がどういうことかということを細かく聞いてはおりませんけれども、少なくとも政府の立場からしますと、原子力安全委員会の助言を得ながらこうした問題は対応してまいっておりますので、その原子力安全委員会のそうした知見をベースにしてやっているという意味で、何か法制上の扱いが間違っているとか、そういうふうには認識はいたしておりません。

〇小野次郎君 私の質問は、行政の長として、またこの事案の最終責任者として、全ての法令、政府がそれまでに定めてきた指針、マニュアルを遵守しているかということを総理にお伺いしているんです。確認してください。

〇内閣総理大臣(菅直人君) 今申し上げましたけれども、私が細かい指針全てを承知をしているわけでも、あるいはその指針がどういう形で執行されているかということを全てを承知しているわけでもありません。しかし、多くの問題は、原子力保安院と、そしてこの問題で一つの基準を作っている原子力安全委員会の助言を得て対応しておりますから、少なくとも、原子力安全委員会の助言をいただく中で、今御指摘のような指針等については当然それを踏まえた形の助言をいただいているものと、このように認識をいたしております。

〇小野次郎君 一例挙げますけれども、前内閣参与はこうも言っています。原発周辺だけでなくて、関東、東北全域について、甲状腺被曝による等価線量を国民に知らせるべきだと言っています。
総理、御存じですか。放射線障害、がん等が発生する確率というのは人シーベルト、つまり、何人の人がどれだけ被曝したかという掛け算に対して一定の係数になっていると言われているんです。だけど、この東北や関東について公表していないから全体の人シーベルトが出せないわけですよ。この点についてはどうですか、総理。総理が最終責任者じゃないですか。本部長でしょう、総理は。

〇内閣総理大臣(菅直人君) 同じような答弁で恐縮でありますけれども、確かに、原子力災害特別措置法に基づいて私が本部長であり最終責任者であることはもちろんでありますけれども、特にこういう専門的な範囲については、そういう専門的な知見を有している原子力安全委員会を中心に一つの助言をいただいて対応しているわけであります。また、それぞれの作業は保安院であったりあるいは文科省であったり、そういうところが対応いたしておりまして、そういう安全委員会の助言に基づくという意味で、基本的にはそうした法令やあるいは指針に沿って助言が出され、それに沿って対応しているものと理解しております。

〇小野次郎君 福島県の学校の校庭の線量基準を年間二十シーベルト(◆※注:20ミリシーベルトの意味)、定めたのは非人道的だとまで言っています。これについては総理、どうお考えですか。(発言する者あり)
いや、総理に聞いていますよ、総理ですよ。福山さんなんか呼んでいませんよ、私は。

〇委員長(前田武志君) まず、高木文部科学大臣。

〇国務大臣(高木義明君) 私どもは、地元の学校活動について何らかの考え方を示していただきたいということに沿いまして、国際放射線防護委員会の基準を基に、安全委員会の助言を得て、二十ミリシーベルトと決めさせていただいています。
これはあくまでも出発点で、少なければ少ない方がいいわけでございまして、我々はその努力もしなければならない。したがって、しっかりモニタリングをしていく。それから、安全委員会からは、少なくとも二週間に一度、教師の皆さん方に着けていただいた携帯用の線量計の結果をしっかり報告するように、そのようなことも言われております。
我々としては、万全の注意を払いながら教育活動を進めていきたいと思っております。

〇小野次郎君 私の先ほどの質問をちょっと訂正します。二十ミリシーベルトですから、ちょっと単位が違っていましたので、そこは訂正させていただきますが、しかし、この二十ミリシーベルト、時間単位でいうと毎時三・八マイクロシーベルトと言っていますけれども、これだって三百六十五日、二十四時間を掛け合わせていないわけですよね、六割ぐらいしか掛けていないんですよ。子供さんがはだしになって、あるいは砂場で寝っ転がったりするかもしれない、その場所のことを元々六割ぐらいしか計算していないんですから。
さらに、この前内閣参与が例示で挙げています。この二十ミリシーベルトというのは八万四千人いる原子力発電所の放射線業務従事者でも極めて少ないと言っている、その数字なんですよ。また、同じようにウラン鉱山の残土処分場の山盛りの中でもなかなか見ることのできないような数値だとまで言っていますよ。
これで本当に高木文科大臣、義務教育、あるいは私学の方もおられると思いますけれども、そういった放射線弱者と言われている子供さんを、あなた、自信持ってそこで存分に遊べって言えるんですか。

〇国務大臣(高木義明君) 最近の最新の専門家の知見を集めてこの数字が設定をされてくる。もちろん、福島県の地域の状況、あるいは子供たちの心理的なストレスにつながらないような配慮もしながら、私としては、これで安心をしてください、このように申し上げたいと思います。

〇小野次郎君 スーパーで買物するんじゃないんだから、なるべく安い方がいいとかって、そういう問題じゃないと私は思いますよ。
総理、また別の問題をお伺いします。
総理は、遅くとも三月下旬の時点で、原発からの放射能放出総量が国際基準のレベル7に相当する数万ないし十万テラベクレル以上に達する可能性があるという事実を、原子力安全委員会又はその他の方から聞いて知っていたのではありませんか。

〇内閣総理大臣(菅直人君) 本件に関しては、四月の十一日の夜に経産省から説明したいという話がありまして、翌日十二日の朝の閣議終了後に経産大臣から説明を受け、その場で了としたものであります。

〇小野次郎君 おかしいですね。班目委員長ももう既に国会で、三月の時点で数万ベクレルを超えている可能性はあるかもしれないという形でお伝えしたと答弁していますよ。総理、もう一遍答えてください。

〇内閣総理大臣(菅直人君) この問題は、たしか安全・保安院と原子力安全委員会とそれぞれの段階で資料を収集され、最終的には保安院の方でこういう判断をしようということで私に上がったということが手続だと思います。
私は安全委員会からそういうことを正式に直接聞いた覚えはありませんけれども、いずれにしても、保安院を所管する経産省そして経産大臣からお聞きしたのは、今申し上げました、四月十一日に説明したいということがあり、翌日の午前中に説明を受けたということであります。これが正式な手続のルートでもあると認識をしております。

〇小野次郎君 安全の問題というのは、いわゆる官庁の行政処分とかそういう問題と違うんですよ。もし総理がお聞きになっていなかったとしたら、何のための原子力安全委員会なんですか。安全委員長は三月から知っていたと言っているのに、それをアドバイスすべき総理には四月中旬になるまで報告しなかった。決裁の手続のことを聞いているんじゃないんですよ。安全というのは、情報があるならそれを全部可能性があるか潰すのがトップの責任なんだし、そのことを私は聞いているんです。
次の問いに移りますけれども、原発から同心円状に二十キロの範囲内を一律立入禁止にしている、警戒区域としている合理的根拠を説明いただきたいと思います。(資料提示)

〇国務大臣(海江田万里君) まず、事故発生直後の避難指示等は、爆発等により短い時間で大量の放射性物質や放射線等が周辺にまき散らされることを想定して、発電所から一定の距離を確保するために同心円状に行ったところであります。
この区域は、四月二十二日以降は安全性を実効的に確保する観点から災害対策基本法に基づく警戒区域として設定されております。しかし、この区域設定は、放射線量の多さによるものではなく、まだこの原子力発電所の状況が安定していないことを鑑み、安全上の大きなリスクが懸念されるものでありますから、基本的に距離を基準として同心円状に行うことにむしろ合理性があると思っております。

〇小野次郎君 私が聞いていますのは、なぜ積算線量によらずこういう措置をとっているかということです。積算線量はもう既に来年の、一年後の予測値まで出ているわけですよね。海江田大臣、もう一度お答え願います。

〇国務大臣(海江田万里君) 先ほどの後段のところで述べましたけれども、もちろん当初の三月の十一、十二、十三、十四、十五というあのころと比べますと炉は安定をしておりますが、しかし、まだこの炉は先ほどお話をした不安定な部分がございます。ですから、その意味ではまだ残念ながら、そういった同心円状的に円を描いてそこを避難区域にするということが、警戒区域ですね、この場合は万やむを得ないと思っております。

〇小野次郎君 総理、一九九四年に有名な映画で、ハリソン・フォード主演の映画で「今そこにある危機」という、タイトルぐらいは覚えていらっしゃるんじゃないかと思いますが、原題は「クリア・アンド・プレゼント・デンジャー」と。これ、でも実は、今、江田法務大臣はおられないけれども、枝野官房長官も御存じだと思いますけれども、アメリカの最高裁でも日本の最高裁でも認めている、私権の制限をする場合には明白かつ現在の危険がなきゃいけないということを言っているんですね。
二十キロについて立入りを禁止している、今そこにある危機と言っているわけですよ。それ、何なんですか。今、先ほどの海江田大臣の答弁を伺っていると大変大事なことをおっしゃっているように思うんですが、この三月の中旬、二十日過ぎぐらいまでに大量に放出された放射能、その汚染の影響のことを私は議論をしているつもりでいましたけれども、大臣のお話聞いていると、まだ今後もそういった大量放出があるからこの立入禁止という、私権の制限の中でも最大の厳しい、入るなという処分を国民に課しているのは、そういうことをあなたおっしゃっているんですか。

〇国務大臣(海江田万里君) 先ほども申し上げましたけれども、炉の状況は、三月十一日以降の、とりわけ十五日でありますとか十六日でありますとか、そのころと比べますと安定をしておりますが、まだステップの第一ステップも終わっていない状況でございますから、まだ一〇〇%というわけにはいかないというのが現状でございます。

〇小野次郎君 九九%安全だったら掛けちゃ駄目なんですよ、そんな規制は。もう一遍大臣、答えてくださいよ。現在その危険があると言っている、なければ、人が入れないという規制は掛けられないでしょう。

〇国務大臣(海江田万里君) 私は何%という数字では申しません。一〇〇%ではないということを申し上げたまでです。

〇小野次郎君 全然答弁になっていないと思います。
もし深刻な状況だとするならば、その辺は今現在、日本の人たちのことをもっと信頼すべきだと思いますよ。情報にしても様々な分析にしても、政府は率先して公開して合理的な行動というのを国民に求めるべきであって、何か、一〇〇%でない、じゃ九九%安全だというのに何でこんな規制掛けるんだって誰だって思う疑問なんですよ。
大臣、もう一遍答えてください。

〇国務大臣(枝野幸男君) 原子力災害対策本部としてこの指示を出しておりますので私から御答弁させていただきますが、原子力発電所の状況、何%となかなか評価のしにくいところでございますが、残念ながら事故等によって冷却等ができていない状況でございます。普通の原子力発電所とは決定的に異なる、万が一の事態によっては大変大きな放射性物質が放出をされる可能性というのは、普通の原発とは比べ物にならないぐらい可能性があるという状況にございます。
そして、御承知のとおり、こうした放射性物質が大量に万が一出た場合における健康に対するリスクの大きさというもの、それから、そうした場合には直ちにできるだけ遠い距離に離れていただかなければならないというこの放射線からの防護の基本ということを考えましたときに、原子力発電所の状況が次の段階まで安定するまでは、この二十キロ圏内という、もし大量の放射性物質がいっときに放出されるという事態に陥った場合健康に影響を与える可能性のある地域からは退出していただくということについては、こうした段取り、手段でお願いをしないと万が一の事態のときに健康を守れないと、こういう判断でございます。

〇小野次郎君 大変何か質問するとかえって恐ろしい話が出てきそうな感じですけれども。
だって、放射線のその積算線量で計画的避難で済んでいる地域があるのに、それ以上に、立入りが一切できないという区域を二十キロの同心円に掛けているということは、今にも、いつでもまた大放出があるということを前提にしていなければ法律的な規制のレベルからいっておかしいと思いませんか、官房長官。

〇国務大臣(枝野幸男君) 今でも、いつでも、すぐにも起こりそうなということでないと警戒区域が掛けられないのかということの若干意見は違うかなというふうに思っておりまして、原子力発電所は、平常、今健全に動いているところについても、相当厳しい安全規制が掛けられた中で、放射線の漏れ等については許されないという構造の中で周辺住民の皆さんには安全の中で生活をしていただいています。
ただ、この今の福島の原子力発電所の状況というのは、今は三月の十五日ごろと比べれば圧倒的に少ない放射性物質の放出でございますが、これはもう委員も御承知のとおりのような状況の下においては、では、周辺地域に入って普通に生活をしていただく、あるいは、例えば、もし炉の状況が急に悪化した等の場合に、すぐにそのことの情報が伝わらないような状況で中に入っていただくということで、万が一の場合にそうした皆さんの健康を守れないということがあってはいけないということで警戒区域と指定させていただき、また、そうした地域に立ち入っていただく場合には、しっかりと原子力発電所の状況等について、もし異変があればすぐに情報が伝わって、そして退避がしていただけるような状況で一時退避をしていただくということで、万が一原子力発電所の状況が悪化した場合でも健康被害をもたらさないということの対応を取らせていただいているということでございます。

〇小野次郎君 工程表が発表されたので少し明るい方向に向かっているのかなと思ったら、今の官房長官のお話は逆だということで、大変私は心配になりました。
次の問いに移りますけれども、この原子炉建屋に注水、放水、続けています。作り出される大量の放射能汚染水。東京電力の措置を政府は容認されてきているわけですから政府の国際的な責任も免れないと思いますけれども、今後はこの大量の汚染水を海洋投棄しないと考えてよろしいかどうか、お伺いします。

〇国務大臣(海江田万里君) お答えします。
もちろんそういうことがあってはならないと思っております。そして、そのために、汚染水、低レベルの汚染水については、陸上タンクですね、これ今大量に調達をしております。それから、メガフロートなどを保管場所として確保するようにしております。

〇小野次郎君 原発のエネルギーに関しては、総理にお伺いしますけれども、安全性が保障されない経済効率性なんというのは考えられないと思いますけれども、総理の基本認識をお伺いします。

〇内閣総理大臣(菅直人君) おっしゃるとおり、原子力の経済効率性というところでどこまでの範囲をその経済の範囲に考えるのか。例えば最終処分地といったことまで含めて考えるとすれば、必ずしも全部を考えた中でのコスト計算になっていたのか。もちろん、今回のような事故、それに伴う補償といったようなものまで含めて経済合理性と考えていたのか。こういったことを含めて、御指摘のような点は十分に検証されなければならないと思っております。
いずれにしても、そう遠くない時期に徹底した検証のための事故調査委員会等を設けて、今御指摘の点についても今後のエネルギー政策を考える上でもきちんと議論をしなければならないと考えております。

〇小野次郎君 原発の新規の建設計画は白紙と理解してよろしいですか。

〇内閣総理大臣(菅直人君) エネルギー政策そのものを今回の事故によってもう一度白紙から考える必要があると思っておりますので、これまでに決まっているからそのとおりにするということはあり得ないと、そういう意味での白紙という考え方で結構だと思います。

〇小野次郎君 設計年数を超える原発、この延長はすべきじゃないと思うんですね。年限が来たら使用を終了させるということでよろしいですか、総理。

〇国務大臣(海江田万里君) 私どもでは、この年数でございますけれども、運転開始後三十年を一つのめどとしてございます。この三十年を経過した原子力発電所については、経年劣化についての予測評価、それから追加点検、部品の取替えなどを内容とする長期保守管理方針の策定を始め、定期検査などを十分行っております。また、高経年化が地震や津波などに対する脆弱性につながっていないかどうかということ、これを今後の事故調査の結果を踏まえ、十分な検討を行っていくところであります。

〇小野次郎君 全然不安が広がる話を聞かせていただきました。
ところで、総理、一か月前に僕、花粉症の話を総理とさせていただいたことがあると思うんです。静岡の花粉が海流とか風向きで東京へ流れてくるんです。細川大臣も一緒に聞いていただいたと思いますが。今、静岡県民だけではなくて首都圏の人、山梨の県民もみんな恐れていることがあります。それは浜岡の原発三号機、中部電力は早速もう夏にも再開する意向だということが伝えられていますが、そんなこと、総理、御存じなんですか。

〇内閣総理大臣(菅直人君) 中部電力がたしか株主総会等に備えてそういう方向性を打ち出したということは報道等として聞いております。同時に、地元の知事は、もっと今回の原発事故を踏まえてのしっかりした安全基準といったものが出されて、それが満たされているかどうか、そういうことがきちんとされなければ再開することにはならないだろうという、そういう指摘を地元の知事がされていることも承知をいたしております。

〇小野次郎君 今日、パネルで各エネルギーのコストというのを掲げさせていただきましたけれども、この原発事故、今回の事故を踏まえると、原子炉の安全対策、放射能汚染対策、賠償、補償など莫大な経費を考慮すると、原発はもう安全でもないし採算も取れない実態が明らかになったように思いますけれども、総理の御認識をお伺いします。

〇内閣総理大臣(菅直人君) 先ほども申し上げましたが、これまでのコスト計算というものがどの範囲までを見通して計算されたものか、改めて今回の事故を踏まえて考える必要があると思います。
と同時に、エネルギーそのもの全体をどのような形で、例えば原子力発電に頼らないとすれば、それに代わるべきものはどういう可能性があるのか。私も、太陽あるいは風力あるいはバイオマスなど、そういうリニューアルな再生可能なエネルギーに私なりに力を入れてきましたけれども、そういう、ある意味、原子力エネルギーというものに相当程度頼ってきたこれまでの日本のエネルギー政策をどうするかということも含めて新たな方向性を出す、その中では今御指摘のコストについてもしっかりと考えていかなければならないと思っております。

〇小野次郎君 恐らくこのパネル、経産省のデータですが、うちで編集しましたけど、原発立地交付金というんですかね、電源の立地交付金なんかも入れてないんだと思うんですね。こういう今、現実を踏まえて考え直すべきだと思いますが、総理がおっしゃった再生可能エネルギー、自然エネルギーになるべく依拠していきたいという立場。
これ、いい記事がありましたので御紹介しますけれども、城南信金が脱原発のための預金、融資、プレミアムでそういう制度を始めます。あと、私が知っている限りでもSRIというんですか、社会的責任投資なんというのもありますから、政府が直接公共事業的にお金をつぎ込む、それで自然エネルギーというのを柱に立てていくという面もありますけれども、総理が一度ハンドルを切れば、もしそれが社会的に受け入れられる考え方であれば、があっと民間も財界も経済も、そして私たち個人も動くんですよ。
是非、サミットのときの発言に私も注目させていただきますけれども、脱原発依存、自然エネルギー立国を高らかに打ち上げていただきたいと思いますが、一言だけ、もしコメントがあればいただきたいと思います。

〇内閣総理大臣(菅直人君) 私は、個人的には地球を救うのは植物だと思っておりまして、太陽エネルギーを最も地球に、この四十五億年間吸収してきたのは植物だと思っております。
そういう個人的な考え方は考え方としても、今お話がありましたように、これから日本が目指すべき方向は、クリーンで、そしてグリーンイノベーションと呼べる道を世界に先駆けて進むことがエネルギー政策としても成長戦略としても極めて重要だと、このように考えております。

〇小野次郎君 当面の危機管理の重要性と、それから将来に向けての政治的な方針を示していただくことを今、日本のリーダーである菅総理に改めてお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。
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