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H23.04.20 福田衣里子議員(民主): 福島第一原発作業員・被ばく積算管理など

3.11福島第一原発事故以降 国会会議録
177-衆-厚生労働委員会-9号 平成23年04月20日
質問者 : 民主党・福田衣里子議員

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〇福田(衣)委員 民主党の福田衣里子です。このたびは、質問の機会をいただきまして、大変ありがとうございます。
質問に先立ちまして、三月十一日に東日本を襲った大震災により、多くのとうとい命が犠牲となり、今なお避難生活を余儀なくされておられます被災者の皆様に、心から御冥福とお見舞いを申し上げます。
私も、これまで可能な限り被災地へ足を運びました。瓦れきの山を前に、何度も押し寄せる津波がすべてを壊し、多くの命をのみ込んでいったということが伝わってきました。内定が決まった職場が流され、合格通知が届いた学校が流され、家も大切な人も、すべてを一瞬にして失った被災者の皆さんは、つらいはずなのに、支え合い、譲り合いながら生きておられました。
しかし一方で、当初は生き残っただけでよかったと心から思われた被災者の中には、今後の不安感や長引く避難所生活から、既に自殺者までが出ているという現実があります。被災者の皆さんが希望を失わないように、政治が全力を尽くしていかなければいけませんが、一カ月たった今でも続く余震に復旧作業が妨げられ、また、原発も収束のめどが見えないのが現状です。きょうは、中でも、原発事故の被曝についてお尋ねしたいと思います。
私は長崎出身ですので、被曝がどれだけ長い年月、人々を苦しめ続けるかということを感じてきました。今の対応が将来の国民の健康被害、人生被害に大きくかかわってまいります。
まず、一番被曝の危険性が高い原発内で働く作業員です。驚くことに、最近まで線量測定器を全員が持っていなかったとお聞きします。線量測定器を全員が持つようになったのは、いつからでしょうか。

〇松下副大臣 大変大切な御質問をいただいております。
三月二十四日に、三号機のタービン建屋内での水たまりに足を長いことつけていて、そして被曝したのではないかという疑いのある人が三人出ましたことから、全員が線量計を持っていないということがわかりました。直ちに対応、全国に線量計のかき集め、そして集合をいたしまして、四月一日からは千個の線量計をもって対応しているということでございます。

〇福田(衣)委員 事故後、二十日もたってからです。しかも、三月十八日には八百個近く入手されていたということも聞きました。足りないのではなくて、平常時の規定に沿って、グループ長が持っていればそれでいい、そういった対応だったのではないでしょうか。今は平常時ではなくて非常事態ということを御理解いただけたらと思います。
さらには、そういった作業員は、参考資料の一枚目にありますように、求人サイトで時給一万円で募集したアルバイトもいるようで、この募集要件には、研修なし、雇用形態アルバイトと書かれていますが、このような不安定な立場で、原発や放射能について知識がない方に作業を行わせること自体、いかがなものかというふうにも思いますが、こういった短期間での作業に当たられた方々に対しての健康管理のフォローや補償といったものは、一体どうなっているでしょうか。

〇岡本大臣政務官 今、資料でお示しをいただきました、「えんむすび」と書いてある、求人サイトだと思いますが、こういった形で募集をされているというような実態も、委員から大変重要な点で御指摘をいただきました。
厚生労働省といたしましては、緊急作業に従事された方の作業期間や被曝の線量に応じて、どういったデータベースを構築していくかということは今考えているところでありますが、健康管理をどのようにしていくかということは大変重要な観点ですので、専門家の皆さんの御意見を聞きながら、その実施を検討していきたいというふうに考えております。

〇福田(衣)委員 被曝量が二百五十ミリシーベルトに達しないように管理されているというふうに思いますけれども、その二百五十ミリシーベルトという基準は、厚労省によると、内部被曝、外部被曝合わせて換算しているということでしたけれども、その内部被曝を測定するホール・ボディー・カウンター、これで測定する対象となる方は一体どういった方で、その測定のタイミングというのはいつになるんでしょうか。

〇松下副大臣 原子力発電所の問題になっているサイトで働いている、作業をしている人たち、日中は四百名から五百名、それから夜が二百名から三百名、二十四時間体制でローテーションを組みながら仕事をしております。
その中で、安全装備品を装着していることで、完全防備で仕事をしているわけですけれども、不測の事態が発生する、そのことで内部取り込みが生じて口から入ったという可能性のある人がいるかもしれないということでございまして、例えば、水浸しの中に転んでしまったとか、あるいは防護マスクが外れて吸ったかもしれないとか、あるいはどこかでずれて中に入ったかもしれないとか、そういうことがあるかもしれない。
そういう可能性のある人については、Jヴィレッジという、ちょうど二十キロの地点に一つの基地がございますので、そこに入っていただいて、まずスクリーニングをする、そして洗浄する、そういう除染の作業をいたします。その上で、小名浜にこういうホール・ボディー・カウンターを一台設置しておりまして、そこできちっと見ていただくという手続をとってやっております。
今、四月十四日までの状況でございますけれども、百七十九名の方たちにそういうボディーカウンターをしたということでございまして、今のところ、内部被曝が生じたという報告は受けておりません。
以上でございます。

〇福田(衣)委員 タイミングとしてはいつになるんでしょうか。測定をするタイミングというのは、作業の途中なのか、作業が終わってからなのか。

〇松下副大臣 考え方でございますけれども、累積線量が百ミリシーベルト、これを超過したと考える人に対して即座にやるということでございまして、安全装備品を装着しているけれども、さっき申し上げましたけれども、外れているとかいろいろなことで吸い込んだ可能性があるかもしれない、直ちにそれは帰っていただいて見るということでございます。

〇福田(衣)委員 これまで二十八人が百ミリシーベルトを超えて、最高百九十八ミリシーベルトという値を出しているという結果で、百七十九人中二十八人ということで、測定したうちの六・四人に一人が百ミリシーベルトを超えていたということになってしまうというふうに思います。
このホール・ボディー・カウンターも、そう簡単には、小名浜まで行かなければできない。そして、作業員の白血球数については、東電に検査を指導はしているけれども、厚労省としては把握まではしていないというのが現状だというふうに思います。
このような状況下であるわけですので、万が一に備えて、虎の門病院の谷口修一先生を中心に、作業員の方々の造血幹細胞の事前採取の必要性を提案されていると思いますけれども、しかしながら、参考資料の二枚目、三枚目にあるように、原子力安全委員会は、現時点で採取の必要はないというふうに回答しております。この点に関して、厚労省としてはどのようにお考えでしょうか。

〇岡本大臣政務官 御指摘になられました造血幹細胞、自己の造血幹細胞を事前に採取しておくということについては、原子力安全委員会から現時点では必要ないという見解をいただいてはおりますが、関係者や学会等からはさまざまな御意見もあり、重要なポイントだというふうに考えております。
厚生労働省といたしましては、先日、今回の事故で緊急作業に従事をする労働者の労働安全衛生法上の線量の上限を二百五十ミリシーベルトまで引き上げたところでありますけれども、この範囲内でできるだけ抑えるということが肝要だと、まずその点に注力をしていくということが必要であろうかと考えております。

〇福田(衣)委員 想定されるリスクを軽減する医療技術が存在することがわかっているのですから、必要ないとするのではなくて、最善の策を尽くす努力というものを、姿勢をとっていただけたらというふうに思います。
また、チェルノブイリ原発事故でも、イギリスのセラフィールドのケースでも、大人より細胞分裂のスピードが速い子供や胎児に及ぼす影響は大きくて、甲状腺がんや小児白血病を発病しています。住民に対する長期的な健康への影響調査を行う方針を先日示していただきましたけれども、特に、子供に対する影響については大人以上に特別の枠で実施していただきたいというふうに考えるんですけれども、お考えをお聞かせください。

〇岡本大臣政務官 今御指摘をいただきました点も、大変重要な観点だと思っています。
調査につきましては、原発周辺の放射線の健康影響に対する評価、住民の追跡調査においても、福島県等地元自治体の意向を十分に尊重しながら、子供に対する配慮を行っていくという、そういう御指摘についても我々としてしっかりと対応していきたい、適切に行っていきたいというふうに考えています。

〇福田(衣)委員 ありがとうございます。
広島、長崎の原爆においての追跡調査の結果というものもありはするんですけれども、原爆は一瞬の被爆であって、今回のように比較的低いレベルの放射線を長期間にわたって受ける、こういったケースによる健康被害というのは、わかっていないことも多いのではないかというふうに思います。ぜひ、長期にわたる健康被害調査というものを行っていただきまして、住民の健康を守り続けていただきたいというふうに思います。
長崎の被爆者は、長崎出身、原爆に遭った、それだけで、結婚できない、奇形が生まれると言われて子供も産ませてもらえないとか、仕事にもつきにくい。だから、原爆手帳があればいろいろな手当があるんですけれども、もらえないといった状況でした。今でも、二世、三世といった苦しみというものが続いている。
こういったことも考えますと、今既に、福島から避難してきた子供が放射能がうつるといじめられたりだとか、ガソリンスタンド、ラーメン屋さんとかが福島ナンバーだったら入店拒否というようなこともいっぱい起きている、そういった差別、偏見の事例を耳にします。その対象は、被曝していようがしていまいが関係なく、福島出身という、それだけだというふうに思います。
私も、C型肝炎は血液で感染するので、日常生活では感染しないということを一生懸命訴えても、言ってもなかなか理解してもらえない、わかってもらえないというような経験がありました。それも現実だというふうに思います。
結婚、出産、就職、保険に入るとかも今だったらあると思いますけれども、さまざまな人生の節目において、つまずいて傷つくようなことにならないような対策をとっていただきたいというふうに思います。
今のように、安全ですが食べないでください、安全ですがつくらないでください、安全ですが避難してください、そういうふうに言われても、何をどう信じていいかわかりません。何だかわからないから怖いし、必要以上に偏見や風評というものを生むのではないかと思います。
関係者の皆様がそれぞれの場所で精いっぱい御尽力いただいていることだというふうに思いますが、過去、それぞれが保身に走り、被害を過小評価し、国民と情報を共有してこなかった、そういったことがこれまでも多くの被害をもたらして、拡大していったというふうに感じています。そのようなことにならないためにも、国民の命と健康を守る厚労省として、それを第一義に行動と発言を行っていただきますようお願いいたします。
時間が足りないと思いまして早口にしゃべったら早く終わってしまいましたので、ちょっと時間が余りましたけれども、これで終わらせていただきます。
ありがとうございました。
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