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H23.4.15 柿澤議員(みんな) ホールボディーカウンター実績を問う

3.11福島第一原発事故
国会議事録  177-衆-内閣委員会-6号 平成23年04月15日
質問者 : みんなの党・柿澤未途議員

≪論点≫
ホールボディーカウンターに関する情報の開示
①国内保有数
②高い値を超過したケースの実数
③避難区域及び周辺住民に対するホールボディーカウンターによる測定実績の有無
④今後、周辺住民のサンプリング調査等を実施するつもりはあるか

– – – – ここから - – – –
〇柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。
前回、枝野官房長官に御質問をさせていただいたのは予算委員会のところだったと思うんですが、ちょうど、エネ庁長官の東電へのことし一月の天下りについて、形式的にはオーケーでありますが、こういう御答弁をいただいたのを思い出します。あの当時、こんなことになるとは思っていなかったわけでありますが、きょうは原発事故の問題を中心にお尋ねさせていただいてまいりたいと思っております。
まず、国際評価尺度におけるレベル7、この認識についてであります。
原子力安全委員会の代谷委員は、十二日の会見で、三月二十三日の時点で放出量がレベル7に該当する可能性が高いということがわかっていた、こういうふうに発言をされております。安全委員会は、先月二十三日の時点で、放射性物質の拡散シミュレーション、いわゆるSPEEDIの結果を公表しております。
私も実務者会合に出ておりますから、SPEEDIの結果を出せ出せと言ってようやく出てきた二十三日を思い出しますけれども、そのときに試算に使った放射性物質の放出量から考えて、既にこの時点でレベル7に相当する可能性が高いということを認識していたというふうにお話をされております。三月二十三日で、正式な公表が四月の十二日、その間、三週間たっているわけであります。
沃素131換算で一万テラベクレルを超える、つまり数万テラベクレルにはなる、こういう認識を、蓋然性として高いという認識を持ったのは、一体、何月何日で、どのような根拠に基づくのかということを改めてお伺いしたいというふうに思います。
〔委員長退席、津村委員長代理着席〕

〇班目参考人 蓋然性が高いという御質問だとすると、やはり四月五日までの三十点以上の計測の結果に基づいた逆算の結果であって、四月の七日とか八日とかということになるかと思います。
ただ、三月の二十三日の時点で既にその可能性はあるということはもちろん認識しております。

〇柿澤委員 代谷委員が、二十三日の時点でレベル7に該当する可能性が高いとわかっていた、こういう発言をされていることと、今の班目委員長の御答弁との整合性は一体どうなっているんですか。

〇班目参考人 基本的に、三月二十三日の時点では三点のデータからの逆算でございます。したがって、誤差が非常に大きい、外部に発表するに当たってはそのあたりを十分注意しなければいけないということで、もうちょっと精度を上げようと。しかしながら、可能性はそれなりにある、一定の可能性はあるという認識が三月二十三日にあったということで、私の認識と代谷委員の認識は基本的には間違っていないと思います。

〇柿澤委員 もう一度申し上げると、三月二十三日と四月十二日の間には三週間のタイムラグがあるわけであります。
それで、安全委員会の代谷委員は、趣旨としては、評価のレベルが5になろうが7になろうが対策のいかんには影響を与えるものではない、こういうこともおっしゃっています。したがって、安全委員会としての認識に基づいて保安院等にレベル7への引き上げということを求める必要はない、こういうふうに判断をした、こういう趣旨の発言をされています。
この点については班目委員長も同じ考えなんでしょうか。

〇班目参考人 INES評価につきましては、この場合は保安院になりますが、行政庁がナショナルオフィサーとしてIAEA等の会合に参加しております。したがって、そこで言い出すのはあくまでも保安院の方であるという認識においては、私と代谷委員の認識は全く同じでございます。

〇柿澤委員 これについて、官房長官はどのような御見解をお持ちでしょうか。

〇枝野国務大臣 今、班目委員長がお話をされましたように、私のところにもSPEEDIの三月のシミュレーションの報告が上がりましたときに、当然、SPEEDIのシミュレーションができるということは、原子力発電所から放出された放射性物質量を前提としているシステムですから、一定の前提を置いているんですねということで、そこの報告はございましたが、それについては、今、班目委員長、そのときに私が受けた報告と同じ内容でございました。
つまり、たった三点だけのデータに基づいているので、これについては、SPEEDIによるシミュレーションも含めて、こうである可能性はあるけれども、それについては確証、確信を持てるものとしてではないということの報告を受けました。
そして、その後、いずれにしても、放出された放射線量、放射性物質の量というのは、できるだけきちっとした推測を行った方がいいのではないのかというような趣旨のことはお伝えをしていたというふうに思っておりますが、その間、少し間があいて、その上で、確からしい推測の結果が出てきて、それがレベル7に該当したということでございまして、先ほども御答弁申し上げましたが、結果的に、特にレベル7というところだけをぱっとごらんになった多くの国民の皆さん、場合によっては海外の皆さんも含めて、大変わかりにくいことになったというふうに思っております。
できるならば、もうちょっと早い段階でその推測値が出せたのであれば、そのことが望ましかったと思いますが、これはむしろ観測と分析の問題でございますので、急いでくれということしか言えない世界でございました。
ただ、まさにSPEEDIのシミュレーションの結果は、蓋然性が高いというものではないけれども、可能性があるということでございましたので、当然、最悪のケースにおける健康被害をもたらさないということで、避難等の設定については、それを参考にして、この間、我々の側では進めてきたということでございます。

〇柿澤委員 私は、そうなのかなとちょっと首をかしげてしまいます。
評価のレベル、その根拠をなす、どれだけの放射性物質が放出され、飛散したのか、この事実の推定というのは、国民、なかんずく周辺住民、そして周辺自治体にとって、みずからがどれだけのリスクにさらされているのか、そして、どうしたらいいのかという行動の示唆を与える上で、極めて重要な情報だというふうに思うんです。それを、後から、最初にそうかもしれないと思った時点から三週間たって、六十三万テラベクレル出ていました、こんなことを発表されても、取り返しがつかないんですよ。今から逃げようといったって、マスクをしたって、間に合わないんです。
あえて仰々しく言うことを避けようと気をつけたとしても、私は、この間、相当数の方々がそれなりの量の放射性物質を知らず知らずのうちに経口摂取するなりして内部被曝をしてしまっているというふうに考えなければならないというふうに思いますけれども、官房長官、御見解はいかがですか。

〇枝野国務大臣 今回の六十数万テラベクレルという放射性物質放出量についての推計は、この間、大気中の放射性物質の量をモニタリングして測定をした、まさにその周辺部における放射性物質の量をもとに概算を専門家がしたものでありまして、なおかつ、それは、SPEEDI等によってそれを前提にしてシミュレーションした結果と、実際に実測をされているこの間の放射線量と、そごがないという報告を受けております。
つまり、むしろ、周辺の皆さんに対して及んでいる、健康等に対して及んでいる実測データが先にあって、それに基づいて推測をした結果が今回の放射性物質についての推測結果なのでありまして、この間、実際に実測されている数字に基づいて安全性を最優先した形で避難等の指示を出しているのでありますので、まさに、出てきている放射性物質の量が大きいからこちらの実測数値が変わるわけではありませんので、この実測数値に基づいた対応をしていますので、そうした意味では、今回の数字が大きかったんだということで、逆に言うと、過去に振り戻ったとしても、対応策が何か変わっていたかというと、そういう性質のものではないということであります。

〇柿澤委員 実測とは何ですか。
私が今申し上げたように、知らず知らずのうちに、三月十五日の水素爆発以降、数日間の間に相当な量が出ている。これを考えれば、経口等で内部被曝を相当程度している方がいたとしてもおかしくない、こういうことは言えるというふうに思うんです。
この内部被曝については、基本的に、実測といいますけれども、こうした実測はなされていないのではないかというふうに思いますけれども、この間、周辺住民の、どれだけ内部被曝しているのかということについての調査、そして、調査結果を踏まえた診察、対処、こういうことの体制はどうするつもりなんですか。

〇枝野国務大臣 御指摘のとおり、内部被曝について直接測定をしたりするということは、できないと言うべきなのか、なかなか難しいと言うべきなのか、これは専門的に必要があれば専門家にお尋ねをいただきたいというふうに思います。
特に、空気中から吸い込むという部分については、実際にどれぐらい吸い込んだのかということについての測定はなかなか難しいということでございますが、当然のことながら、これは平議員だったでしょうか、先ほどの御質問にもございましたとおり、今後、周辺地域の皆さんの健康管理については、しっかりと国の責任でもって健康診断等も進めていかなければならない、収束した後も、というふうには思っております。
その上で、ここは、私も専門家ではございませんので、必要があれば専門家の御見解をこういった場でもお聞きいただければというふうに思いますが、一般的には、外部の放射線量等に基づいて、そこから吸い込んで内部被曝をすることについての可能性、予知等についての一定程度の推定はできるというふうに認識をいたしております。
それから、特に心配なのは乳幼児の方の甲状腺、沃素が甲状腺にたまることによる被曝の可能性でございますが、周辺地域のお子さんたちについては甲状腺の放射線量の測定ができますので、これについては、この間しっかりと行ってきておりまして、問題のあるような数値が出たお子さんはいないという報告を受けております。

〇柿澤委員 内部被曝の状況を測定する装置として、ホールボディーカウンター(◆注:外部リンク参照)というのがあります。全身測定装置または全身カウンターともいいますが、人体が取り込んだ放射性物質をそのまま測定することができる大型装置です。主にガンマ線を出す核種を測定する、いすに座ったりベッドに横たわったりして測定をする。
このホールボディーカウンター、日本の原子力発電所等に備わっているものであるということでありますが、時間もないのでまとめてお伺いしますが、国内でこのホールボディーカウンターが幾つあって、三月十一日以降何人を測定して、高い値が上位五ケースでどのぐらい、何cpm出ているか。スクリーニングレベルは一千五百cpmというふうに聞いております。こうしたスクリーニングレベルを超えるケースも出ているというふうに聞いております。
三月十一日以降の測定で十万cpmを超えた、大幅に超えているケースというのがあるのかないのか。あるとすれば何人あるか。そして、避難区域及び周辺住民のホールボディーカウンターによる測定をしたことがあるかどうか。私が今御指摘をさせていただいたとおり、今回、私は経口による内部被曝のリスクは相当程度あるというふうに思っていますので、今後、周辺住民のサンプリング調査等を国内にあるホールボディーカウンターを使って調査するつもりがあるかどうか。この三つについてお尋ねをしたいというふうに思います。

〇中西政府参考人 お答えいたします。
先ほどから先生の方で御指摘をいただきました、どういう形で測定をしているのかということで、基本的な流れをまず御説明いたしますと、まずは、広く一般の方々が、内部被曝も含めまして外部被曝をどれぐらい受けたかというものをサーベイメーターというものを使ってチェックいたします。その後、その結果が内部被曝をしている疑いがあるといった場合に、ホールボディーカウンターというかなり大きな機械のそばに行って測定をするという、二つの段階で一応サーベイをするというふうなことが原則だと言われております。
まず、そのサーベイメーターにつきましては、地元の住民の方々十四万七千人に対しましてサーベイメーターでのチェックを行ったということで、十万cpm以上の方々につきましては、その具体的な数は百二名というような形での報告を受けております。その百二名の方々につきましても、例えば洋服を外していただくとか、靴を脱いでいただくという結果、本当に自分の体の外側に直接付着しているようなものは測定されていなかったというふうに聞いてございます。一応、それが基本的に住民の方々をチェックした結果でございます。
さらには、電力会社あるいは現場で作業をやられている方々につきましては、その作業環境なり、どうしてもある程度体内に取り込んだ可能性があるというようなことで、先ほど御指摘のありましたホールボディーカウンターという設備があるところにその作業員の方等々が行きまして、測定をいたした結果がございます。
まず、その前に、日本全体で、原子力発電所とか日本原燃あたりの原子力関係の施設には、オール・ジャパンでそういう機械が四十五台あるというふうに伺っておりまして、そのうちの一台を東電さんの小名浜のコールセンターというところに、移動式のホールボディーカウンターを持ってきまして、事故発生以後、十四日までの間に二百四件の方々についての測定を行ったというふうに聞いてございます。
その測定結果につきましては、現在、その分析とか評価にかなり時間がかかるということで、四月中にはその全体につきましての報告が出てくるというふうに聞いてございます。
以上でございます。

〇柿澤委員 私の質問に全然答えていないんです、今のは。ホールボディーカウンターが国内に幾つあって、三月十一日以降何人を測定して、高い値の上位は何cpmかということをお伺いしたのであって、全然それとは関係ないことを、関係ないかどうか、断片的なことをお答えされている。
これは通告もさせていただいているわけですから、こんな答え方は全くおかしいと思いますよ。もう一度お願いします。

〇津村委員長代理 官房審議官、お答えください。

〇中西政府参考人 御指摘いただいたcpmという単位は……(柿澤委員「そんなことは聞いてないですよ」と呼ぶ)ホールボディーカウンターの結果として我々が知り得る評価値といたしましては、全体に対する実効線量と言われているシーベルトの単位で出てくる結果になってございまして、直接的にホールボディーカウンターの結果がcpmという形で計測されることはございません。そこが多分、私が説明したかった点でもございます。

〇柿澤委員 何かおかしなことをおっしゃっているような気がしますが。
私は、ホールボディーカウンターで計測した結果このような数値が出てきたというような未確認の情報もいろいろと聞いた上で、しかし、正確な情報を得なければいけない、こういう思いで御質問をさせていただいているわけです。その上でお尋ねをさせていただいたところ、何か言を左右にして、私がお尋ねをした事実、数値ですからね、何人測定してどういう数値が出てきているのか、この事実を結局はお答えになられない。
こういう姿勢が、まさに今、内外のさまざまなメディアであるとか専門家であるとか、場合によっては世界の国々から、日本は情報を開示する姿勢がどうなっているんだ、こういうふうに思われている原因になってしまっているんではありませんか。
官房長官、責任を持って数字を出していただく、こういうことをお願いできないでしょうか。

〇枝野国務大臣 中西大臣官房審議官用の答弁資料として私が参考に持っている資料では、すべての国内にあるホールボディーカウンターについての把握はできていないけれども、原子力発電関連のところについては全部で四十一台というメモが私の参考に来ているのですが、先ほど四十五台とおっしゃいましたから、多分、最終的に整理をしたら四十五台なんだろうと思います。私のところに来ている報告では、福島第一原発に四台、福島第二原発に三台という報告が来ております。
さらに、私のところに来ている報告では、それぞれが原発そのものにあるので、これは大きいものでなかなか簡単に移動できないというようなことは聞いておりますので、移動できるホールボディーカウンター一台を小名浜に設置して、四月十四日までに二百四件の測定を行っているという報告が紙ベースで来ているところでございます。
ただ、それについての具体的な数値についての報告はまだ来ていない。ただ、今までのところの分析結果では、内部被曝と見られるような結果は報告されていないという報告が来ておりますが、具体的に数値等が出てきましたら、必ず公表させます。

〇柿澤委員 必ず公表させますということでありますが、これは、もうこれ以上平場で、こういう場で詰めていっても時間を要するだけでありますので、質問はこれにて終わらせていただきますが、後ほどこの数字の詰めはさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。

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  1. iwaki
    5月 1, 2011 3:01 PM

    いい質問だったが、答弁はカスだ。

    結果の公開には分析が必要なわけがない。
    血圧計みたいなもんで、数値はすでに出ている。
    せっかく内部被ばくに気づいていない国民に、そのとんでもない
    影響が知れ渡ることについて分析しているのだろう。

    実際、震災以来一度も原発に行ってなかった東電の社員が、
    社内上限値を超える内部被ばくで、原発に行けなかった例
    すらあるのです。

    「嘘をつくな、今すぐ数値を出せ」ぐらい言ってよかったんだな。
    審議を止めてもよかったくらいだ。

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