ホーム > 被ばくと放射線 資料 > 被ばく防護策 – 被ばくの基礎知識(1)用語の定義など **5.18更新**

被ばく防護策 – 被ばくの基礎知識(1)用語の定義など **5.18更新**

 緊急医療被曝、医療ホームページ などからのまとめノート

更新履歴:  5.18  挿絵ペースト


全身被ばく: (身体全体を均一に被ばくする状態)
部分被ばく、局所被ばく : 一部のパートの被ばく

◆全身被ばくの線量レベル
1) 線量レベル
a:自然放射線による被ばく 2.4mSv/年
b:原発作業者の線量限度 100mSv/5年(かつ50mSV/年)
c:緊急作業時の線量限度 100mS/単回 (※注;日本独自の福島作業員への設定しきい値250mSV/単回)  4/27 付けで福島作業員、年50ミリシーベルト上限撤廃へ 厚労省が特例措置
d:急性症状の発現しきい値 1~2Sv=1,000~2,000mSv
e:ヒトのLD50/80 半数致死線量 4Sv=4000mSv

2) 線量評価の手法と目安
a:個人の線量計 (外部被ばく)
b:生物学的線量評価
c:バイオアッセイ(内部被ばく)

◆線量評価の重要性
放射線による被ばくの一つの大きな特徴としては、目に見えては全く放射線の影響が出ていなくても、時間の経過とともに、何らかの症状が出てくる可能性があるということ。

ホールボディカウンタによる測定を行うようなレベルの内部被ばくの場合、急性放射線障害の恐れはまずない、と考えてよい。

比較的高レベルの被ばくと考えられる場合には、発がんのリスクを低減させることを主な目的として、排泄促進剤等を使用した体内除染を医療処置として実施することを検討しなければならない。

対象とする患者の被ばく線量は、そのあとの医療対応を医師が専門的な立場から考える上で非常に重要な情報であり、治療方針を決定するための一つの指標となる。

◆内部被ばくと外部被ばく
〇被ばくの概要:
放射線による被ばくは、その放射線を出す物質(線源)と被ばくする人体との位置関係により「外部被ばく」と「内部被ばく」に分類することができる。体内にある線源から被ばくする状態が「内部被ばく」である。

内部被ばくを防ぐには「放射性物質を体内に入れない」ための措置が必要となる。

これに対し、外部被ばくは線源が身体の外にある状態であるので、線源からの放射線が身体に達しないようにすれば、被ばくを防ぐことができる。

また、外部被ばくのみの被ばく患者であれば、病院に搬送された時には「被ばく」の状態は終結しており、対応する医療従事者への放射線の影響は全くない。一方、内部被ばくをしている被ばく患者の場合、時間の経過とともに線源が体外に排泄されるので、医療従事者は排泄物の取り扱いに注意する必要がある。

〇ホールボディカウンタは、内部被ばくによる線量を評価するために使用する測定器。

〇内部被ばく
・被ばくの仕方 - 体内に摂取された放射性物質からの放射線によって被ばくする。
・防護方法 - 呼吸防護具(マスクなど)、カバーオールなど「放射性物質を体内に入れない」ための措置が必要となる。

〇外部被ばく
・被ばくの仕方 - 対外にある放射性物質の放射線によって被ばくする
・防護方法 - ア)低減の3原則 ①遮へい、②距離、③時間、イ)防護服の着用(遮へい)
、外部被ばくは線源が身体の外にある状態であるので、線源からの放射線が身体に達しないようにすれば、被ばくを防ぐことができる。

◆被ばくと汚染の違い
〇被ばくとは: 身体が放射線に曝されること=放射線のエネルギーが身体細胞に付与されること。

〇汚染とは: 放射性物質が人体や物品等の表面に付着したり内部に混入すること。
a. 体表面汚染
b. 創傷汚染
c: 空気汚染

◆内部被ばくの特徴(1)
・グラフ – ①X軸:体内残留量、Y:経過時間、②物理的・生物的半減期、③内部被ばく発生(摂取時点)から、時間を経過を経るにしたがって、右下がりの曲線を描く。

・内部被ばくでは線源が体内にあるため、一度体内に放射性物質が取り込まれるとその放射性物質が体内に残っている間、被ばくし続けることになる。

放射性物質は体内の様々な臓器・組織に移動し、そこで放射線を放出し周囲へ被ばくをもたらすこととなる。摂取された放射性物質の量は、その物理的半減期により放射能が減少するほか、人体の働き(呼気・排泄等)による体外への排出等により徐々に減少していく。医療投与される放射性物質には、この物理的半減期が短いものが選定されることがほとんどである
ため、被ばくする時間が短時間となるが、原子力施設等で取扱われる放射性物質には物理的半減期が数年から数万年と長いものが多く、体内からの放射能の減少には生物的な排出による効果に頼らざるを得ない場合がほとんどである。

〇摂取された放射性物質の量の推移
〇内部被ばくの特徴(2)
〇アルファ核種の内部被ばくは

◆1999 年9 月30 日、茨城県東海村で起こった臨界事故では、被災者の身体に放射性物質による汚染はなかった。しかし、臨界事故ではエネルギーの高い中性子線が大量に発生するため、それを受けた物質に放射化という現象が起こる。放射化とは、原子核に高エネルギーの粒子(たとえば中性子など)で衝撃を与えると、核反応が起こり、放射性核種が生成されること。すなわち、もともとは放射線を出す性質を持たない物質にエネルギーの高い中性子があたることにより、その物質が放射線を出す性質をもった物質に変化してしまう。この臨界事故では、被災者の体内に含まれる様々な元素が放射化した。特に24Naという物質はサーベイメータで容易に検出できるため、被災者の身体に向けたサーベイメータは非常に反応し、身体表面に放射性物質による汚染があるのか否かの区別をすることが困難であった。このため、被災者を受け入れた病院の医療従事者は汚染防止に配慮した防護装備を着用して対応。なお、24Na は半減期が短い(14.96h)ため数日で消失したので、救急隊員や病院職員に健康影響を与える量にはならなかった。

広告
  1. まだコメントはありません。
  1. No trackbacks yet.

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。