ホーム > ◇書き起した分のScript, ◇京大原子炉研・小出先生 > 【小出先生Script書き起こし】 4/28ラジオ出演 汚染水処理、政府はもっと実現可能な対策を

【小出先生Script書き起こし】 4/28ラジオ出演 汚染水処理、政府はもっと実現可能な対策を

=== 多少の違いはご容赦願います ===
ラジオ番組: 関西・MBS(毎日放送)ラジオたね蒔きジャーナルに、京大原子炉実験所 助教 小出裕章氏出演  **書き起こし**
・オリジナルの動画リンク:
【福島原発】4/28/木★1.一刻も早く汚染水の処理を 2.汚染物の墓場 1/2
【福島原発】4/28/木★1.一刻も早く汚染水の処理を 2.汚染物の墓場 2/2
・動画オーナー  : LunaticEclipseJapan7さん
・録画時間     : 8分と6分
・聞き起こし    : by tourkaba3
・記録方法      : 対話形式をそのまま記録

≪フォーカス≫
・政府構想 ①汚染水処理・原子炉格納容器の地下に巨大なプールなど作る猶予はあるのか?②水棺は実現可能か?なぜなら格納容器は既にいくつも破損の兆候を示している。
・福島県内小学校の放射性物質を含む土壌処理をめぐる問題点。
・厚労省が特例措置・福島作業員の年50ミリシーベルト上限撤廃。
・台風シーズン到来、福島原発復旧への影響は?
・4/27東電が公表した新たな「キュリウム」という物質とは何か?
 – – -ここから- – –

〇司会者:それでは小出さん、よろしくお願いいたします。今日は毎日新聞論説委員の藤田悟さんと一緒にお伺いして参ります。

〇小出先生: はい。よろしくお願いします。

〇司会者: まず、一号機の格納容器の水棺、水で満たすための作業に関してなのですけど、いま原子炉で入れている水の量を2.5倍にする予定だったのが、そこまで行き着かないうちに、温度や圧力が下がってしまっていると伝えられておりまして、東京電力は格納容器の圧力が下がっていることを大変気にしているとのことなのですが、これはどういう危険があるのでしょうか。

〇小出先生: 多分どこかで漏れているということですね。

〇司会者: あ~、中の放射性物資が漏れていると。

〇小出先生:  格納容器というのは一定の空間ですけれども、そこにどんどん水を入れれば、本来は圧力が上がらなければいけないのですが、それが逆に下がっているということは、漏れているということです。

〇司会者:  それがもう続いてしまっているということが懸念されているということですね。

〇小出先生:そうです。私は始めからそれを懸念(◆リンクのスクリプト参照:[008]小出先生)していて水を入れるようなことをすれば破損が広がると思ったのですが、多分そうなっていると思います。

〇司会者: なるほど。で、原子炉圧力容器の温度も下がり続けているという事が伝わってきているのですが、これが下がり続けていくと、どういう事になりますか。

〇小出先生: それはいい事です。

〇司会者: そうですか。

〇小出先生:  ようするに、原子炉圧力容器の中に炉心という本体がある訳なのですが、そこをとにかく冷さなければいけないという事が一番大切なことであって、その為に水を入れてきた訳なのですが、一号機だけは中々温度が下がらなかったのです。圧力容器の温度が、それが水の量を増やしたということで、下がったという、まあ当たり前のことですけれども、それは良かったと思います。

〇司会者:  なるほど。こちらはそういう形で本来の目的の方向に繋がっていると思っても大丈夫なのですね。

〇小出先生:  そうです。はい。

〇司会者:  わかりました。それからもう一つなのですけれども、高い濃度の汚染水が地下水に混じって海などに流れるのを防ぐために、政府と東京電力の事故統合対策本部が、地下に壁をつくる事を考えていると伝えられています。地下の地盤にセメントを流し込んで埋めて、でその周りに地下40メートルまでの大きなコンクリートの壁を埋め込む。あのお酒を飲むときの四角い枡の底を抜いたような形の物をコンクリートで作って、原発の周りに埋め込むような感じだということなのですが、これで高い濃度の汚染水の流出というのは防げるのでしょうか。

〇小出先生: すみません、私はそういう事の専門家でないので分かりません。

〇司会者: うーん。何とも言えないという感じです。

〇小出先生: なんか難しそうだなと思いますけれども。専門知識を持った方々が一様計画されているのだと思いますので。上手くいって欲しいと思います。中々難しいだろうなと、素人的には思いますが。やってみるという事であれば、遣ってみてほしいです。

〇司会者: はい。わかりました。あとこういう計画が持ち上がっているかと思えば、もう一つですね、福島第一原発の地下を掘って大きなプールを作って高い放射性濃度の汚染した水を貯めるという構想があるというふうに伝えられているのです。で、管総理は、「敷地内の地下46メートルに岩盤、岩の層があって、下には水が浸み込まない事が調査でわかった。」と説明したということなのですが。- – -(小出先生思わず小さく噴出す)- – –

〇小出先生:  随分馬鹿げた説明ですね。そんな所で水が止まるわけがないと私は思います。

〇司会者: ああ~、やっぱり硬い岩の層があるからといって水が浸み込まないということは・・・。

〇小出先生: それは今回の地震だって岩盤がバリバリ割れて目茶目茶になって起きている訳ですよね。

〇司会者: ああ・・・。

〇小出先生: 割れたらそれでお終いになってしまうじゃないですか。

〇司会者: はい。じゃあ、この構想というのはかなり無理があるという感じですね。

〇小出先生: だと思いますし、私は一番始めから巨大タンカーを連れてくる(◆リンクのスクリプト参照:[046]小出先生)のか一番早いと提案していたのですが、そんな巨大なプールを作るとか、40メートルの壁を作るとか、そんなことのために一体どれだけの時間が掛るのだろうなと思います。タンカーを連れてくれば済むことですし、まあ幾つか乗り越えなければいけない壁はありますが、今この緊急事態ですから、なんとか一秒でも早く『実現できる』という方策を選ばなければいけないと思います。

〇司会者: そう考えると、もう何とも実現性の低い話だという事ですね。

〇小出先生: そうですね。なんというか、あらゆる可能性を遣ってみるというのはいいですけれども、今この追い込まれている状態の中で言うなら、「本当にそんなことでいいのかな・・・」というふうに思います。

〇司会者: それから、あの福島県郡山市の放射線量の数値が高かった小学校などで、校庭の土を削り取って捨てるという作業が始まっているのですけれども、掘り起こしたのだけれども最終処分地に運べず校庭に置きっぱなしということになってしまいました。で最終処分地の近くにお住まいの方の反対が理由だということなのですが、これを完全に処分するためにはどうしたらよいのでしょうかね。

〇小出先生:確か私前回もお答えしたと思うのですが、大変言いにくいのですが、福島原発の周辺の地域は、無人地帯にしなければならなくなると、私は思います。放射能汚染の特別に強いところですね、そういうところをもう覚悟を決めて、そこに汚染物を集めて、そこを汚染物の墓場にするという事を最終的にはしないといけないと思います。

〇司会者: ううん。そうしなければ完全に危険を防ぐことは出来ないということですね。

〇小出先生: 普通の産業廃棄物処分場のようなところに運んでしまいますと、その処分場が閉鎖された時には、また元の普通の宅地になるか分かりませんが、いつか忘れ去られてそうなってしまいますので、もっとちゃんと放射能としての管理ができる所に移さなければいけないと思います。

〇司会者: この土に限らず、今後この原発の敷地中では高いレベルの放射能汚染された瓦礫が出てくることが予想されるのですけれども、こういった物も最終的に処理する場所としては、いま小出先生が仰ったようなかたちを考えるしかないということですかね。

〇小出先生:  有りません。もう放射能というのは人間の手で消すことができませんので、どこかに隔離するという事しかできません。でもそのためには、何処か諦めて一箇所に管理できるような形で集めるというのが、できる最善のことだと思います。

〇司会者: 藤田さん、こういう事なんですけれども。

〇藤田さん:  そうですね、やはり小出さんが近いのですね、プールを作るという、かなり無理と思えるような事まで検討しないといけないという事はですね、やはりそれだけ汚染水の処理に本当に困っているという事を意味するというふうに考えていい訳ですね。

〇小出先生:  仰るとおりです。今でも行き場所が無い訳ですし、原子炉を冷すためにはこれからも水を入れなければ成りませんので、汚染水がどんどん増えてきます。それを兎に角もう何とかしなければいけないという切羽詰ったところに追い込まれているわけで、本当に一秒でも争うような、争いながら早く方策を決めなければいけないと思います。

〇藤田さん: で冒頭のところで小出さんが仰いましたが、注入している水が漏れてる可能性があると仰いましたが、その漏れた水というのは、何処に行っているというふうに考えられますか。

〇小出先生:  タービン建屋であるとかトレンチであるとか、ピットであるとか、或いはもう私は地下に浸み込んでいると思いますけど、敷地中に溢れているのだと思います。

〇藤田さん:地下に浸み込んでいる可能性がたかいと?

〇小出先生: 勿論です。一時期そのピットというところの空気中の見えるところが割れていて、そこから瀧のように水が流れ落ちて居たということを見つけて、其処を塞いだというのですが、ピットもトレンチも立坑も全てコンクリート構造物ですから、もともと水が漏れないような構造になっていません。地震でもうやられている訳ですから、多分もうそこらじゅうで割れて漏れていると、ただ目に見えないというだけのことです。

〇司会者: なるほど。あのそんな状況の中でですね、ちょっと気になることとしまして、これから台風のシーズンが来るんですが、今日アメリカの原子力発電所が暴風の影響で自動停止したというニュースが入って来てまして。送電線が嵐で傷ついてしまったためという事なのですが、こちらのスタジオにこんなメールも着ていまして、”チャケローニ”さんというラジオネームの方なのですけれども、「福島第一原発、今後もし台風が直撃したら、一体どういう事態が待っているのでしょうか?台風シーズンまでに何らかの対策はできるんでしょうか?」という質問が来ているですが。

〇小出先生: わかりません。今教えてくださった台風で送電線に障害が出たということで勿論そういう事は有り得るだろうと思います。まあ、その時には、「非常電源が使えるよ」と東京電力は言うかもしれませんけれども、そう言いながら今回の事態になった訳ですから何が起こるかよく分からないというふうに思っていたほうが良いと思います。

〇司会者: これからも更に事故が深刻な方向になってしまうようなことが、台風が来た場合には起こる状況ではある訳ですよね。

〇小出先生: はい、多分そうだと思いますし、まだ余震がこれから何ヶ月も続くと思いますし、そういうもので何か深刻なトラブルが起こる可能性はあると思います。

〇司会者: それから、もう一つ今日伝えられているニュースとしまして、厚生労働省が原発作業員の方の被ばく線量について、年間50ミリシーベルトとする上限規定を無くして、5年間に100ミリシーベルトの上限だけ残すことが検討されている(◆年50ミリシーベルト上限撤廃へ 厚労省が特例措置と言うことなのですが、あおのこれは、小出先生はどう思われますか。

〇小出先生: それは、5年間に100ミリシーベルトなのですね。そうすると一年回に100ミリシーベルトまで上げてもいい、そういうことにしてしまうという事ですか

〇司会者: そうですね。50ミリシーベルト(1年間)という上限を無くさないと、ほかの原発から派遣されている作業員の方が許された線量を使い果たして、もう後の点検などが出来なくなるという心配からと言うことなのですが

〇小出先生:  要するに被ばくの規制を緩和するということなのですね。まあ、一歩一歩、私達というか作業員方が追い詰められているということなのですね。(小出先生残念そうな溜め息を吐く)
そんなことを国の方が一方的に決めていいのかと私は思います。

〇藤田さん: こういう上限規定を単に無くしてしまうとですね。年間50ミリシーベルトという規定は一体何だったのかという話になりますよね。

〇小出先生: なりますね。勝手にそんな事を行政の方で決めてしまっていいのかと私は思いました。

〇司会者: それからもう一つ気になるニュースとしましては、機能東京電力が原発の敷地内から「キュリウム」という新たな物質が新たに発されたと発表しました。この「キュリウム」というのは私達は耳にしたことがない言葉なのですが、おれはどういう物質なのでしょうか。

〇小出先生: はい。プルトニウムというのは皆さん時々お聞きになった思いますが、それは、元々原子炉の燃料がウランなのですが、ウランを核分裂させてエネルギーを取り出すのが原子炉です。でも其処にウランがある限り、ウランは核分裂するのと同時に中性子を食べてしまうという性質を一方では持っていまして、中性子を食べると初めはプルトニウムになります。それからそのプルトニウムがまた中性子を食べると「アメリシウム」(◆Americium、原子番号 95)という元素になりまして、また「アメリシウム」がまた中性子を食べると「キュリウム」(◆Curium、原子番号 96)になるという風に、新しい原子核が出来ていくという性質を持っています。既に福島の敷地の中ではプルトニウムが検出されています。つまり原子炉の中にあったウランがプルトニウムに変わった物がもう既に放出さているという事は分かっていた訳です。ですからもうそうなってしまえば、アメリシウムもキュリウムも当然出てきているという事になる訳で、今回の検出は当たり前のことが当たり前にわかったということです。

〇司会者: 気になるのはこのキュリウムという物質は、かなり私達の体に悪影響を与える毒性を・・・。

〇小出先生: 途轍もなく悪影響があります。プルトニウムよりも寧ろ- – (聞き取れず) – – くらいに悪いです。

〇司会者:  えっ、そうなんですか。

〇小出先生: まあ量が少ないので、通常は問題にされないのですけれども、毒性と言えばプルトニウムよりももっと強いです。

〇司会者:   では今回そういった者が検出されたという事が伝えられているということですね。

〇小出先生: 要するに、量は少ないので危険度自身は取り立てて問題にするべきではないと思いますが、プルトニウムやキュリウムという物が出てくるということjは、ウランの燃料ペレットという瀬戸物がもう溶けてしまっているという事を示す証拠になります。

〇司会者: でもその状況が改善されなければ、今先生が非常に危険だと仰ったこのキュリウムが今の量よりも更に多く出てくるという可能性続く訳ですね。

〇小出先生: 勿論そうです。この事故が続いている限りは、今の状態ですとチョロチョロちょろちょろ漏れが続いているという状態な訳ですし、冷却に失敗して、モット大きな損傷が生じるようになれば、大量に出てくる可能性もあると思います。

〇司会者: そうなってくると益々この事態を収拾するのって難しくなってきますよね。

〇小出先生:   そうです。ですからもうかなり作業環境が悪いので、何とかそのさぎゅ環境を改善しなければいけませんし、その為にはもう汚染水を一刻も早く出せるという、その方策を本当に真剣に考えなければ行けないdすけれども、何か夢のような話を先ほど聞かされて、ちょっと驚きました。

〇司会者: はい、わかりました。
– – – ここまで – – –

広告
  1. まだコメントはありません。
  1. No trackbacks yet.

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。