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【小出先生Script書き起こし】 4/20ラジオ出演、文科省、福島非難地域外学校に向けた通達

***最終更新:2011.04.22 ***

=== 多少の違いはご容赦願います ===
・Situation  :関西ラジオ番組、京大原子炉実験所 助教 小出裕章氏出演
・フォーカス  :  (1)文部科学省通、福島県内避難地域指定外の保育園、幼稚園、小中学校の屋外活動を制限を通達 一時間あたり3.8マイクロシーベルトに上限を設定
・動画タイトル : 福島第一原発事故:小出裕章 2011.4.20
・動画オーナー: LunaticEclipseJapan7 さん
・動画アップロード場所: Youtube  http://www.youtube.com/watch?v=zTXBXclxP5Y
・録画時間   : 約14分
・アップロード日 :  2011.4.20
・聞き起こし   : by tourkaba3
・記録方法    :  対話形式、ナンバリング入り [001] から [075] まで

‐ ‐ ‐ ここから ‐ ‐ ‐

〇[001]女性プ司会者:「福島の原発に近い地域の子供たちをいかにして放射性物質から守るか」という話なのですが。

〇[002]小出先生: はい。

〇[003]女性プ司会者: 文部科学省がある通知 (※注: 文部科学省、学校活動の暫定基準 年間20ミリシーベルト 毎時3.8マイクロシーベルト )を出しました。これはですね、福島県内の幼稚園や保育園の小中学校の校舎などを、普通に利用するときの放射線の量の限界を決めたのですね。これが一時間あたり3.8マイクロシーベルト(μSv)という値なのですが、これについて小出先生はどんなふうに思われますか?

〇[004]小出先生: 驚きました。

〇[005]女性司会者: 驚きましたとは、どういう意味の驚きでしょうか?

〇[006]小出先生: 私たちが通常生活している場所の空間での放射線量というのは、一時間あたり0.05マイクロシーベルト(μSv)、Per Hour、一時間あたりですね。

〇[007]女性司会者:それが普通なのですね?

〇[006]小出先生: そうです。それが普通なのですが、3.8マイクロシーベルトとは、ほぼ100倍まで我慢させるという基準ですね。

〇[007]女性司会者: うぁー、そんなに高い値なんですか、普通にくらべれば?

〇[008]小出先生: はい。まあ、80倍と言えばいいのかもしれませんが。

〇[009]女性司会者: ふぅん・・・。ですけれどもね、この算出のもとになっているのは、通常の通りの学校の活動をしたときに、年間、一年間だったら放射線量が、20ミリシーベルト(mSv)を超えないようにと、そこから、時間あたりで計算したという話なのですね。もともとになっている年間の20ミリシーベルトという値については、じゃあ、どう思われます?














〇[010]小出先生: それが途轍もなく高すぎると先ずは思います。

〇[011]女性司会者: あっ、先ず、大前提の20ミリシーベルトが高い?

〇[012]小出先生: はい。

〇[013]女性司会者: これはどういう数字なのでしょうか?

〇[014]小出先生: ええと、一般の日本人というのは、一年間に1ミリシーベルト以上浴びてはいけないとのが日本の法律なのですね。

〇[015]女性会者: はい。一年間にですね?

〇[016]小出先生: はい。被曝というものが危険だからということを前提にしてその基準を決めているわけで、これまでずっと、そういう基準があるから日本人は、原子力から守られてきたといって、日本の政府が言ってきた値です。それがいきなり20倍まで、我慢をさせると言い出したわけで、一体そういう権限が誰にあるのだろうかと、私は不思議に思います。特に子供というのは、もともと放射線に対して、もの凄く敏感ですので、その子供たちに対して、これまで彼らが言ってきた基準値の20倍まで我慢させる、押し付ける、というような遣り方は、一体なんで、許されるのか、私には分かりません。

〇[017]女性司会者: ふぅん・・・。この基準値を超える13の学校や園に対しては、「屋外活動を一時間程度に制限する」ような通知なのですが。

〇[018]小出先生: はい。

〇[019]女性司会者: こういう遣り方で、子供たちを(被曝から)防げるのかどうかですよね?

〇[020]小出先生: ええ、被曝というのは、あらゆる意味で危険ですから、沢山被曝すれば危険が多くなる、少しであっても、それなりの危険があるのですね。でも子供というのは、外で遊ぶべきものだと思いますし、砂場で泥まみれになって遊ぶというのが、子供というものだと思うのですね。ですから、それが放射線量が高いから子供を外に出しては行けないなどいうのは、その事自信が異常だと思うのですけれども、でも、もう既にどちらかを選ばせなければいけないというほど、福島市というところで、汚染が生じてしまったということなのですね。

〇[021]女性司会者: はい。あとこの通知の中でですね、ええ「土や砂が口に入った場合は、よくうがいをしてください。或いは、砂埃が立ったら教室の窓を閉めてください。」と、いう話もあるのですが、こうしたことは、どれくらい子供たちを(被曝から保護すること)そういうことに役立つのでしょうか?

〇[021]小出先生: 今その一時間あたり3.8マイクロシーベルトとか言っている値は、いわゆる外部から被曝をするときの値なのです。要するに放射性物質は、体の外にあるという、そういう状態を想定しての被曝量ですが、放射性物質を体の中に取り込むということは、もっと大きな被曝になってしまうわけです。ですから、口から取り込む、或いは吸い込むということは、もちろん避けなければ行けませんので

〇[022]女性司会者: はい

〇[023]小出先生: 子供たちに対しても口を良く洗わせるとか、手を洗わせるとか、体にいっぱい泥が付いたときには直ぐに着替えさせるとか、或いは今言っているような窓を閉めてですね、放射性物質が中に入って来なくなるような事は、遣るべきだと思います。

〇[024]女性司会者: ええ。

〇[025]小出先生: 遣るべきだとは思いますけれども、そんなことをさせなければ行けないような状態にしたのは、一体どこの誰だったのかと。

〇[026]女性司会者: はい。

〇[027]小出先生: 私は要するに、国だと、政府だと思っているわけですが、その政府が自分だちの責任を一切表明しないまま、子供たちに被曝を強制させると遣り方に私は納得がいきません!

〇[028]女性司会者: これは心理的に、子供たちも、もちろん親御さんたちも、非常に不安な毎日を送らなければいけないのではないかと思うのですが。

〇[029]小出先生: そうなりますね。

〇[030]女性司会者: で、この前提になっているのは、やはり先日発表された工程表なのでしょうね。6ヶ月から9ヶ月で事故を終息させるという目標があって、これが発表されているかと思うのですが。

〇[031]小出先生: はい。

〇[032]女性司会者: 工程表の見通しがあまいと、小出先生はおっしゃっておりましたが、この工程表に基づいて、今回子供たちを守るという策であれば、この期間の問題も出てくると思うのですね。

〇[033]小出先生: はい。そうですね。

〇[034]女性司会者: いかがでしょう?

〇[035]小出先生: はい。事故がこれからどうなるかという事を今もちろん言っているわけで、私自身は未だに事故が終息させられるという事に確信を持てないままでいますので。

〇[036]女性司会者:  ええ・・・。

〇[037]小出先生: もっと事故が拡大していく、そして汚染範囲も拡大していく起こり得るだろうと思って居ます。そうした場合に、今は政府の方は、子供たちに20ミリシーベルト(※年間)まで我慢をさせると言っているわけですけれども、ひょっとすると其れすらが、また反故にされて、「多くの被曝を我慢しろ」と、言い出すのかなと、思います。

〇[038]女性司会者:  うぅん、あの子供たちを如何にして守るのか、例えばの案ですけれども、疎開のような恰好で、親御さんと共に全然違う場所に避難して貰うというような、こういう事まで考えた方がいいのではないかと思うのですけれど、専門家お立場から、どう思われますか?

〇[039]小出先生:  はい。私は、被曝というのは、微量であっても危険だと、思っている人間です。

〇[040]女性司会者:   はい。

〇[041]小出先生:   とくに子供たちは放射線に対して敏感ですので、何とか子供に限っては、被曝を少しでも少なくできるような方策を作りたいと思います。但し、子供たちだけ非難させる、まあ、昔で言えば、疎開させるということかもしれませんが、そうすると家庭が崩壊してしまうわけですから。

〇[042]女性司会者:   そうですよね。

〇[043]小出先生:  そちらで負わなければいけない重荷も、あるだろうと思います。そのような重さというのを一体どのような尺度ではかればいいのか、私は今はよく分かりません。でも被曝はやはり避けるような方向で、行政も含めて考えるべきだと思います。

〇[044]男性司会者:  あの先生ね。

〇[045]小出先生: はい。

〇[046]男性司会者:  今日警戒区域ですか、まあ、要するに、強制的に立ち退けっていうことを、匂わせ始めた、ですよね?

〇[047]小出先生:  はい。

〇[048]男性司会者:  そうすると、先生のお考えだと、警戒区域が出て強制的に立ち退かなければならない、その時に、例えば、「私は家にどうしたって居たいのだ」と、そういう人が現われることになると、どう考えたらいいのでしょうね。

〇[049]小出先生:  私はそういう方は必ずいると思います。

〇[050]男性司会者: いるでしょうね。

〇[051]小出先生:  はい。自分が長い間、住んできた土地、家、故里というものがあるわけですから、被曝があったとしても、その土地に残りたいという人は必ずでるだろうと思います。

〇[052]女性司会者: ええ。

〇[053]小出先生:  実際、チェルノブイリ原子力発電所の周辺でも、そういう方々がいて、もの凄い汚染地域に、まあ、お年寄りが中心ですけれども、帰ってきて居るという現実があります。多分で福島でもそうなるだろうと思いますし、もしそういう方々がいるのであれば、そういう方々の生活を支えるということが行政の責任だと思います。

〇[054]男性司会者:  手立てというのは、どういったことになるのですかね?

〇[055]小出先生:  要するにそういう所の人々は、きっと孤立して生活することになると思いますので、食料の供給をどうするのか、或いは電気、水、ガスというようなものをどうするのか。或いは医療をどうするのかということを、何か考えて、そういう人達の生活を保障しなければ行けないと、私は思います。でも、まあ、希望として言うなら、もの凄い汚染地帯は、やはり捨てて、逃げてほしいと思います。

〇[056]男司会者: あの先ほどから出てる子供たちの3.8マイクロシーベルト(1時間)のおお基になっている、その20ミリシーベルト(1年)ですね、これは政府が計画的避難区域に規定している基準ですよね。

〇[057]小出先生:  そうですね。

〇[058]男性司会者:  そうすると、この計画的避難区域だの何だのという考え方も、先生のお話を導入すれば、全ておかしくなってきますよね。

〇[058]小出先生:  そうです。はい。

〇[059]男性司会者:  そうすると、今の区域の設定自体に色んな疑問がありそうですね。

〇[060]小出先生: そうです。でもまあこれだけ酷い事故が起きてしまったわけですから、もうどうにもならなくて、要するに、政府自身が追い詰めらているという状況なのです。それを原子力というものを許してしまった日本の大人としても矢張り自分たちの責任も含めて、それに向きあわなければならないと思います。ただ、「子供たちだけは、なんとか、守らなければいけない。」というのが私の考え方です。

〇[061]男性司会者: なるほど。

〇[062]女性司会者: でもそうなりますと、もう、とにかく、この区域から出てくださいと、お願いするときに、如何に生活を保障することとセットにして、政策を打っていかなといけないということですかね。

〇[063]小出先生: おっしゃる通りです。

〇[064]男性司会者:  だから、あの・・・どれだけの方が警戒地域に居るのか私は数値は掴んでいませんけれども、たった一人の人間でも、「それって何なんだ?」という疑問があったら、とことん説明して、納得してして行くだけの努力は、最低限せなあかんですよね?

〇[065]小出先生:  そうですね。それが政治の責任ですね。

〇[066]男性司会者:ですよね。だけど、そういう文脈の中で、説明するふうがないんですよね。

〇[067]小出先生: はい。そうですね。

〇[068]女性司会者: あの、埼玉市から頂いたお便りがございまして、「なるきちさん」というラジオネームの方なのですけど、「私の夫や友人は建設業で仕事をしていますが、『日給3万円で福島原発へ行ってくれないか』という話が来ました。夫も友人も全くの専門外なのですが、そんな話が来ています。」という話なのです。で、小出先生に伺いたいのですが、とおっしゃっているんです。あの「再び水素爆発する恐れはありませんか?」と、これはあの作業に行くかどうかという事を、お考えになる、悩まれるところの大きな一つのポイントかと思うのですが。この水素爆発の恐れというものについて、どうお考えですか?

〇[069]小出先生:  ええ、東京電力自身は、水素爆発の恐れがあると言っていますね。恐れがあるから、それを防ぐために、格納容器の中に窒素を入れなければいけないと言って作業してきたのですね。でも入れても格納容器の内圧が上がらないということは、もう既に格納容器が損傷しているというとなのですね。

〇[070]女性司会者:  はい。

〇[071]小出先生:  ですから放射能が其処からいま現在漏れて来ている状態にあるわけです。でも少なくても、東京電力が水素爆発の可能性があると言って、今作業をしているわけです。で、2号機、3号機に関しては、未だに何の作業も行われないままであるわけです。

〇[072]女性司会者:  はい。

〇[073]小出先生:   私としては一号機に水素爆発の恐れがあるというのであれば、2号機、3号機もあるだろうと思いますし、可能性が、私はあまり無いと思ってきたのですけれども、やはり(可能性が)あると思って置かなければいけないのだろうなと思います。

〇[074]女性司会者: はあ・・・そうですか。はい。子供たちを如何にして守るかという具体策を、今日は小出先生が色々言ってくださったと思うのですが、政府が本当にそこの保証をどういうふうに出せるかと、いうことになってきたわけですね。

〇[075]小出先生: はい。まあ、案・策を出したと、私は、あの、出せないでもがいているというのが、現状ですけれども、本当にどうしたら良いのかよく分かりません。ですから、日本人の大人が今こそ知恵を絞ってですね、子供たちを守るための策を出さなければいけないと思います。
– – –  Done – – –

・海外向報道: Japan Sets Radiation Safety Limit for Schools (Jiji Press) April 20, 2011


Keywords:  福島第一原発、しきい値、被曝線量、子供、幼児、福島県内、一時間あたり3.8マイクロシーベルト

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