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わたしが福島県・放射線健康リスク管理アドバイザー山下氏を信用しない10の理由(5.1更新)

2011年3月22日、長崎大学教授・山下俊一氏が福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーに就任し、外国人プレスで記者会見 (会見の様子の動画→:USTREAM)を行いました。山下氏は、チェルノブイリで医療活動の経験をもち、長年にわたる原爆後障害医療の従事者としての経験を踏まえ、被ばくが人体に与える影響の基本的な考え方を説明をしました。私には専門的な医療の知識はありません。ですからごく普通の素人として、この情報を読み解きました。そして、私は山下氏の説明は、全く信用するに足りないものであると結論付けたわけなのです。その理由は下記の通りです。


1. 外部被曝にのみに焦点をあてた説明に終始している。人間の生命活動に必要な食べる、飲む、呼吸をするなどを通して被曝する内部被曝を説明していない。正確な積算被ばく量は、数値として計算によって求められるものであり、それは、外部被曝+内部被曝の各被曝経路ごとに算出された和の加算にて求めなければならない。すなわち、一日の総被曝量=(A) 経口被曝(飲む、食べる)+ (B) 吸収被曝(呼吸する)+ (C) 外部被曝 というような計算式になるはずである。しかしその説明がスッポリ抜け落ちている。日本政府にいたっては未だにきちんとした計算式すら公開していない。

2.リスクの説明が不十分。リスクの説明が無いようなものは、例えどんなものであれ信用するに値しないと思っている。

3.特に注目すべきは、山下氏が子供と大人の被曝の影響の違いを全く説明していないということ。また被曝線量には個人差があるかもしれない。

4.X線やガンマ線などによる低線量放射線被ばくでもがんなど健康障害を起こす可能性があることを認める調査結果が、米国科学アカデミー及び国際がん研究機関から発表されている。http://www.nuketext.org/topics3.html#usa

5.被爆の影響のひとつとして、癌の爆発的増加は、5年10年先。その長いスパンの時間軸と被曝線量の相関を説明していない。低線量放射線だからといって将来ガンにならない保障なんてあるのだろうか。もし仮に将来癌を発症したとしても、相関関係は説明できないなどと理由をつけて、最小不幸社会の最小不幸の切り捨をされるのが関の山ではないか。

6.山下氏の放射能汚染や被曝についての知見は、同じくチェルノブイリのベラルーシで医療活動経験を持つ松本市長の菅谷昭氏と対極にある。菅谷氏は論点は明確、且つ示唆が具体的で広範囲に及ぶ。「マイクロシーベルトレベルでは、DNAの修復のエラーが出る頻度が少ないから、心配する必要が全くない」と強調する山下氏に対して、危機管理対応という観点からあえて悲観的な予測をして対処するというスタンスをとっている菅谷氏を支持する。
何か掴め切れないでいる方には、ぜひ、菅谷氏が語っておられる被ばく医療について、下記動画をご覧になってその真贋を確認されることをお勧めしたい。(◆菅谷氏定例会見:動画1)(◆谷氏定例会見:動画2)(◆菅谷昭~プロジェクトX

7.薬学生さんのブログの ICRPの欠陥 の説明は合理的だ。被ばくが人体に与える影響について、ICRPにはない「密度」の問題を提起している。これによれば、低線量放射線だからといって、決して影響が少ないとは言えないことを合理的に説明している。

8.3月27日、アイラ・ヘルファンド医学博士はワシントンでの記者会で、日本政府に警鐘を鳴らしている。「福島の子供の許容被ばく線量高すぎる」、「日本は避難地域を拡大すべき」であると。(◆この元になっているニュース=文部科学省通、福島県内避難地域指定外の保育園、幼稚園、小中学校などに一時間あたり3.8マイクロシーベルトに上限設定)危機管理という面であえて悲観的な予測をたて先手を打つ必要があることや、放射線への影響を受けやすい子供、妊産婦、胎児を優先して守るべきと考える立場からも、博士を支持する。

9.記者会見の動画を見てわかるように、外国人特派員の質問に対して、語尾を強めるような口調や鼻で笑いながら返答するなどの無礼な態度をとっている。よく悪びれもせず、このような態度を取れるものだと、あきれる。見ていてとても不愉快だし、同じ日本人として恥ずかしく思う。山下氏も日本政府もこの福島原発事故の問題が、日本が加害者として、どれほどシリアスで大きなダメージを国内のみならず国際社会に与えているかを想像できないのだろうか。

そしてこのちぐはぐな会見から見えて来るのは、山下氏の背後のいる日本政府という存在で、彼らにはどうやら「存在論」という考え方がまったくをもって欠如しているということだ。原発の事故対応にしても、しかり、起こった情勢にのみ対応する、いわゆる「現実主義」を通し、その場その場で起きた事態にのみ対処するという合理主義に徹している。だから未だ事故は終息の見通しも立たず、放射性汚染物質も完全に食い止められないでいる。こにような考え方には、先を想像するすべが無いので、先手を打った対策など、打ち出させる訳もない。

さて会見の目的は、未だ根本的な原発事故の終息さえ出来ていないにもかかわらず、単に拡大する放射線への不安の収束だけをとにかく早急に図りたいという類のものだ。権威ある立場の人間による感情への訴え掛けだけを主とした情報発信は、3.11以降、政府の常套手段になっている。確かに日本人は権威と感情への訴え掛けに弱い。

したがって、この妙に楽観的な会見は、このような意図を持った情勢主義的な政府側近としての発信であると考え、茶番と見てとる。

10.政府からは一切お金を貰っていないと週刊誌で公言しているのを見てとても驚いた。但し確かにお金を貰っているかいないかは、公平性や透明性という観点で重要なポイントではある。しかし、記者会見や雑誌のインタビュー、様々な講演など、これほどまでにハードで広範囲の活動を、慈善活動の無償奉仕でするのは、不自然だ。国立大学に属する山下氏には、研究費の予算拡大など、後に何らかの大きな見返りがあるのだろう。

また現在、政府と国民の間では相互不信が解消できていない。このような状況下で、政府側近としての立場で情報発信を誰かがすれば、受信する側のこちらとしては、相当注意深くならざるを得ないのである。下世話な言い方をすれば、お金で政府に買われているような学者や専門家、評論家は絶対に信用できないということだ。

そしてこれは本当に理屈では説明できないけれど、それは、とてつもなくネガティブな何かで、恐らくそれは、私自身が生きるために、自分の中の何か防御本能のようなものが働いて、そして危険を察知して得ているような、そいうい直感だ。だから私はわたしのそれを信じる。

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◆山下氏の記者会見 英語プレゼン(USTREAM動画


◆この会見に対する国内報道
ヨウ素は尿で排出 セシウムは筋肉蓄積も心配低い 長崎大・山下教授 2011.3.23 21:28
福島第1原発の事故を受け、福島県産ホウレンソウなど身近な野菜から、放射性ヨウ素やセシウムが暫定基準を大きく上回る数値で検出された。しかし、旧ソ連のチェルノブイリの被曝者医療などに20年間携わり、福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーでもある長崎大大学院医歯薬学総合研究科の山下俊一教授は「すでに問題となっている野菜などを口にしていたとしても、基本的には心配ない」と話し、冷静な対応を求めている。原子力発電の燃料に使うウランなどが核分裂して生まれる人工放射性物質の中でも、人体に悪影響を与えると指摘されるのが放射性ヨウ素と放射性セシウムだ。
放射性ヨウ素はガス状で、呼吸などを通じて体内に入ると甲状腺に集まり、長期間にわたって蓄積した場合は甲状腺がんなどを引き起こす危険性がある。
ただし放射性物質の量が半分になる半減期が約8日と短く、尿で排出されやすい。
一方、放射性セシウムは体内に取り込まれると染色体や遺伝子の突然変異を起こすことがある。半減期が30年と長く、筋肉に集まりやすい性質があるが、筋肉にがんが起こることはまずなく、山下教授は「どちらかというと、気をつけなければならないのは放射性ヨウ素」と強調する。また、一般にがんになる確率が増えるのは、一度に100ミリシーベルト以上の放射線を浴びたときとされる。ただ、現在100ミリシーベルトを一度に浴びる可能性があるのは、原発施設の敷地内など極めて近い場所に限られている。
山下教授は「そうした環境の中でさえ、放射線の影響でがんになる可能性が生じるのは、100人中1人か2人程度」としたうえで、「継続的にヨウ素を取り込んで蓄積することがない限り、健康に影響ない」としている。◆対して海外報道
Nuclear plant was storing too much spent fuel as tsunami hit (The Independent)Wednesday, 23 March 2011
By David McNeill and Andrew Buncombe in Tokyo

A Japanese radiation expert has claimed that life just one kilometre outside the restricted area surrounding the stricken nuclear plant leaking radiation is “as safe as London”.
In the latest proclamation by officials trying to reassure people that they face minimal danger from the nuclear crisis a government adviser said the public had been misled by inaccurate information.
But it came amid more sinister news as it emerged that the plant had contained far more spent fuel rods than it was designed to store, while its technicians failed to carry out the necessary safety checks, according to documents from the reactor’s operator.
Despite hopes of progress in the world’s most major nuclear crisis in a quarter of a century, plant operator Tokyo Electric Power Co (TEPCO) said it needed more time before it could say the reactors were stabilised. The documents also showed that the the company repeatedly missed safety checks over a 10-year period up to two weeks before the 11 March disaster, and allowed uranium fuel rods to pile up inside the 40-year-old facility.
Yesterday smoke and steam were seen rising from two of the most threatening reactors, two and three, whilst several blasts of steam are thought to probably have released a small amount of radioactive particles.
The news is likely to aggrieve the public, especially in the wake of claims earlier in the day from a Japanese radiation expert that life just 1km outside the restricted area surrounding the stricken nuclear plant leaking radiation is “as safe as London”.
The people we should worry about are those working at the site of the Fukushima Daiichi nuclear power plant. Otherwise we do not have to worry about exposure,” said Professor Shunichi Yamashita.
Professor Yamashita, from Nagasaki University, said radiation in Tokyo was minuscule and being hyped needlessly by the media: “We’re talking about microsieverts [SI unit of radiation] a year not millisieverts,” he said. “The dose is crucial. It’s nonsense to worry about microsieverts.”
Concerns about radiation in Tokyo have prompted thousands of foreigners and Japanese citizens to leave. Many businesses have relocated to the west of Japan or Hong Kong. The latest radiation reading over 24 hours was 0.34 microsieverts though the figure is increasing slightly. Yesterday the professor said exposure to 11.4 microsieverts per hour was the safety benchmark.
Officials from the International Atomic Energy Agency found radiation 1,600 times higher than normal around the town of Namie, near Fukushima. But Professor Yamashita said at a briefing in Tokyo: “People who evacuated from the 20km zone are completely safe.” Japan’s Prime Minister last week advised 140,000 people living within between 20km and 30km of the complex to leave. Many have criticised the perimeter as arbitrary. The US government says 80km is the safe limit.
Professor Yamashita said most radiation-linked illnesses in the 1986 Chernobyl disaster, including thyroid cancer, came not from direct exposure but from consuming food, especially contaminated milk. “Compared to Chernobyl the Fukushima radiation release is still very, very low,” he said. “I want the media to make this clear.”
Chernobyl, the world’s worst nuclear disaster, has been linked to thousands of thyroid cancer cases since the plant in Ukraine went into meltdown.
The Japanese government has imposed a ban on food products from Fukushima and surrounding areas. Small quantities of radiation have been detected in spinach and milk. The government has also begun studying contamination of fish food after discovering radioactive materials 128 times higher than the legal limit in the seas around the plant.It was reported yesterday that minuscule amounts of radioactive particles believed to have come from the Fukushima power plant had been detected as far away as Iceland.
For those people who have been evacuated from the danger zone near the nuclear plant, these are days of anxiety. Around 1,400 people are living in the town’s gymnasium which has been turned into an evacuation centre, and yesterday there were long queues for bowls of hot noodle soup. As many as 2.4 million people are still without water and nearly 250,000 households have no power.
Profiting from the doom
The huge earthquake and tsunami that ripped through north-eastern Japan 11 days ago has led to lots of stories of stoicism and pulling together. But not in every case.
Police said the disaster crippled a bank’s security mechanisms and left a safe wide open. That allowed someone to walk off with ¥40m, about £300,000.
The tsunami washed over the Shinkin Bank, like much else in Kesennuma in Japan’s north-east region, and police said that with the combination of the flooding and the ensuing power outages the vault came open.
“The bank was flooded and things were thrown all over. It was a total mess. Somebody stole the money in the midst of the chaos,” a police official in the Miyagi region said.
The bank notified police yesterday when the theft was discovered.
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  1. maronhappy
    4月 28, 201112:45 PM

    昨日は社民と民主の、元から原発反対だった議員と市民の福島原発における公開質問会に参加しました(衆議院第一議員会館に於いて)。
    たぶん崎山先生だと思いますが、女性の方が仰っていました。
    山下さんはだいぶあちこちでひどい事を言っていますねと…(苦笑)。

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